2018年4月29日

輝きの春1(道道604)

2018/4/29 6:34
ゴールデンウィーク。後半は予定が入っていて、休めるのは前半のうち、4月29日、30日の2日間。28日は仕事だった。
今日、29日は天気もよい。先週に続いて、今日も走ろうと決めていた。
朝、5時半から早い朝食を妻と二人で。
6時半過ぎに出発。
今日もまずは小樽方面へ向かった。
実は今日は最初は南へ走ろうかと思っていたのだが、家を出て、最初の角を曲がった瞬間に気づいたのだ。
「オーバーズボン履き忘れてる」
すぐに戻って履き直すか。でももう体は走り出している。
今日の天気予報は全道的に晴れ。朝は寒いが日中は暖かくなる。
では、朝に峠だけ越えないようにすれば、このまま走ってもいいか。
わずか2、3分で足りることのために、一日のルート全体を変えてしまうなんて、
もう考えられない。
…が、それを「まあ…いいか、走り出したし…。」でやってしまった。
低体温で頭痛持ち。冷えに弱い自分には、この判断は危険。
少しでも寒すぎると感じたら、その時点で引き返すと決めて、北に向かったのだった。

2018/4/49 7:10
思ったよりも寒さは感じないままに、無事に国道5号線を走り、
小樽市朝里から、国道393へ向かう道を上り、先週も寄ったローソンへ。
今日もトイレを借り、今日はキャラメルを買った。
今日は店舗を入れてパチリと。
2018/4/49 7:10
同じ場所から山の方を見ると、
雪解けが進んでいる、山の上にあるのは、スキージャンプ競技用のジャンプ台。
こんなところが北海道だ。

さて、今日もまた、峠は避けて、小樽環状線を回って、小樽市街地をパスし、塩谷を経過して、国道5号線まで出た。
2018/4/49 7:35 塩谷、国道5号との合流T字交差点。
今日は広域農道(フルーツ街道)を通らずに、国道5号を余市から稲穂峠まで走ることにする。

なんとなくだが、海沿いを流してみたくなった。
海か山かと言われれば断然山派の僕だが、実は小中高と育ったのは
海のすぐそばだったりするのだ。
2018/4/49 7:37
国道5号で余市市街を抜け、稲穂峠の手前のPでトイレ休憩を取り、稲穂を抜けて、
共和へ行く手前で、5号線をそのまま、俱知安町方面へ少し入り、道道604を走ることにした。

この道は、道内の走りを楽しみたいライダーたちには、ちょっと有名な道だ。
いくつか動画も上がっているが、だいぶ前から、交通量が少なく、走りやすく、
カーブも多い道として、走り屋傾向のバイクや4輪に愛されてきた。
ただし、もちろん飛ばすための道ではない。
道道として、生活で走る車もあるし、農作業の特殊車両も走ったりもしている。
ブラインドコーナーの向こうの路面に、土が撒かれたように落ちていることもあるから、
無謀な運転は禁物だ。
また、少しだが、民家のすぐ前を通るところもある。そこではスピードをしっかり落としておきたい。

この道、『此先松倉』の緒崎さんも書かれている(「2017年シーズンまとめ その8」)のだが、
「交通量が少なく
 路面状況が良く
 中・高速コーナーとアップダウンがある、そんな道路。」
で、風景もよくて、気持ちのいい快走路になっている。

2018/4/29 8:32
脇道のさらに脇小路から、岩内、積丹の山々の方面を望む。

一気に快走するのも楽しいが、途中いくつもある枝道に、前後左右の交通状況に気を付けながら逸れてみて、ちょっとだけ探索してみると、それもまた、楽しかったりする。
ただし、必ず気持ちのいい絶景に巡り合えるかといえば、そうでもない。
たぶん道道604をゆっくりと流しながら風景を楽しむのが、いちばん「お得」な味わい方になるのではないかと思う。
でも、その探索が当たれば、きっとすごい風景に出会える。
そういう風景を見つけた人も、幾人かいるようだ。
僕はまだ、入り口にもたどり着いていないようだ。

2018/4/29 8:33
同地点逆方向。畑の向こうにニセコの山々。
春浅く、畑の土は、耕起されているが、どうやら作付けはまだらしい。

2018/4/29 8:46 道道604
アップダウンを繰り返しながら、山裾を走っていく道道604。
芽吹きの樹々、その向こうに少し芽を膨らませた林。さらに向こうに、雪の山々。
陽の光が暖かく、
光の春が進んでいることを感じさせた。

連休中ということで、集団でのランや、4輪の飛ばし屋、猛烈に速い奴の出現など
あるかと思ったが、飛ばしているバイク1台とすれ違っただけだった。
一台の4輪も見ず、誰にも追いつかず、誰にも追い越されず。

マナーの悪い集団での走り屋が出没したりするといううわさも聞くし、
パトカーも出るとの話も聞くのだが、
今朝の道道604は、静かでのどかな道だった。

ゆきかぜは、パカパカと、軽やかに走り抜けた。
それくらいの流しでも、このオートバイは十分楽しい。
ゆっくりでも走れるバイクだ。
でも、「必要なら、いつでもダッシュしますよ」と、
溜めた力を感じさせるのは、
やはりイタリアンというところだろうか。
決して急かしはしないのだが、
駆け抜ける歓びを、得ようと心待ちにしている感じがするのだった。

もしかしてそれは、
仕事や実家のことに追いまくられて、疲労困憊している僕の、
ひそかな欲望の投影だったのかもしれないが。
(つづく)

6 件のコメント:

  1. 道道604号線って高速コーナーが連続する
    所ですよね~。ある意味怖いですよね(笑)

    本格的なツーリングとなりました。イイ季節の到来、嬉しいね。

    必要ならダッシュする・・変幻自在のアクセルワークを何時でも繰り出せる。
    コントロールされた大人のライダーならではって感じです。決して暴走しない抑制が効いているのでしょうね。

    この後は赤井川経由で帰還かな?

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    1. いちさん、こんにちは。
      604号、景色の変化もあって、路面もよく、適度に技術も必要とされ、
      なかなか好きな道です。
      この時は、静かに通りました。

      ゆきかぜ、ゆっくり走ったのですが、この日の後半、
      ある部分で少しだけ飛ばします…(^^;)

      暖かくなったこの日は、自分の予定よりも少し多く走った日となりました。

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  2. 引用して頂きありがとうございます。
    自分はGWは仕事と雨予報で走ることは出来なさそうです。

    普段自分が走る道を他者(車)が走るとどんな違いがあるのか、という疑問の一端を垣間見ることが出来ました。(前回の赤井川村のも含めて)
    自分はオーバージャケットを着忘れて寒い思いをしましたが、オーバーパンツはどうだったか。続きを楽しみにしております。

    30日も夜までは天気が持つらしいとのことで、2連続で走り出しているでしょうか。
    そうであれば幸運を。良い一日になりますように。

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    1. 緒崎さん、勝手に引用してしまい、失礼しました。
      実をいいますと、この日の604号には、続きが少しだけあるのですが、
      それは後日に、ということで……。

      オーバーズボンを忘れたことは、最初の1時間だけ意識していましたが、
      全然寒くなく、昼からは気温も上がって、まったく気にならななくなりました。
      それにしても、気づいた瞬間に引き返して履くのが、正しい対処だったと、
      今でも思います。
      だんだん応用力も体力も落ちてきているので、
      次回からはこういう装備の忘れ物は、気づいた時点でちゃんと対処しなくては…と
      思っています。

      今日30日は、走らずに家庭のことを少ししました。
      明日からまた、11日までノンストップの仕事です。
      なかなかきつい日々が続きます。

      緒崎さんもどうぞ、ご自愛ください。

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  3. 樹生さん お久しぶりです。
    ようやく北海道もシーズンインですね。
    路面が乾きはじめて、山々の雪は少しずつ春の霞が抜けるたびに
    遠くから その冷気を送ってきます。
    早春の光と山々の冷気の粒が合わさるこの時期が大好きでした。

    時間が過ぎていくと自分だけでなく周りも歳をすすめいき
    突然やってくる日々など、やること多さと体力時間のなさに
    積み重なる疲労と不安で愕然としたりします。
    いろいろ知り 仕組みや人の力を借り、
    ほどよい距離が生む優しさがきっと生まれ 互いが少し楽になることで
    絆がきっと深まることを信じて 自分のできることをやっていくのがよいのでしょう。

    こうやってバイクで自然を感じ取る時間はとても有意義で大切だと
    思います。
    早春の赤井川の小さな用水路、常盤パークゴルフ場の公園のベンチ、
    そしておつけもの食堂のご飯。思い出すだけで元気がでますです~
    わたしもほぼ一年ぶりに650RS W3のエンジンをかけて
    これからオイル交換に少しだけ走ってきます。
    もちろんまだ札幌ナンバーです。

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    1. kaoriさん、こんにちは。
      お久しぶりです。

      私も去年後半から、公私ともに激しい変化があり、
      10月以降は本当に厳しい状況でした。
      今年の3月から4月新年度にかけても仕事上の変化があって、
      かなりグロッキーになっております。
      しかし、kaoriさんのおっしゃる、

       時間が過ぎていくと自分だけでなく周りも歳をすすめいき
      突然やってくる日々など、やること多さと体力時間のなさに
       積み重なる疲労と不安で愕然としたりします。
       いろいろ知り 仕組みや人の力を借り、
       ほどよい距離が生む優しさがきっと生まれ 互いが少し楽になることで
       絆がきっと深まることを信じて 自分のできることをやっていくのがよいのでしょう。

      このことが、本当に身に染みて、感じています。
      そうするのがよいし、そうすることしかできない。
      そういう状況にあり、またそういう関係性を構築しようと、
      日々心がけ、動いている…そんなところです。

      バイクで走る時間も体力も、そうとうに厳しかったりもするのですが、
      走ってみて、やはり自分はライディングが好きで、たとえ小さくてもバイク旅が好きで、
      走ることで、解放されていくんだなあ…と、改めて実感します。

      本当に、バイクで走ることは、とても大事なことで、
      大切な時間なんだと、しみじみ感じているところです。

      kaoriさんのWも、走り出しているのですね。
      大阪の街をあのWとkaoriさんが走っている姿を想像すると、
      あのビートが聞こえてきそうです。
      私もこのGWは後半走れませんが、
      また時間をゆっくり見つけ、ふらりと走りたいなあ…と考えています。

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