2017年6月5日

3年目のタイオガブーツワイド、インプレッション。


2015年からライディング時の足元を守り続けている、モンベル製「タイオガブーツワイド」。
そのファースト・インプレッションは以前記事にしました。(モンベル「タイオガブーツ ワイド」、ファーストインプレッション。」
写真は新品時。
3シーズン目に入り、だいぶ足にもなじみ、新品とは全く言えなくなってきた頃。
セカンドインプレッションをお届けします。




5月28日の走りの時の写真です。
新品時の鮮やかな色は汚れや紫外線で色褪せてきています。靴紐の汚れが著しいですね。
左足にはチェンジペダルの当たる部分が白くなっています。
ちょうど靴紐のあるところなんですが、今のところ、靴や靴紐に傷みはありません。


横から見たところ、これは6月4日、玄関で撮った写真です。
逆光ですが、いい感じに褪せてきていて今の方が新品時よりずっと好みです。
履き心地も、新品時より良くなっています。
靴底が僕の足に合わせて沈んだりとか、「馴らし」が進行したおかげかと思います。
靴を置いたときにつま先が結構上がっている型。
ここ1,2年のクシタニのライディングシューズもこのパターンを採用していますが、靴の固さと歩きやすさを両立させるために考えられたようです。
僕はこれ、実は好みではなく、もう少し自然な方がいいと思いますし、靴の甲高がこのせいで若干高く(厚く)なって、シフトアップ時に大きく足首を下げて潜り込ませないとペダル下に靴をいれられないので、最初の数か月はいつも意識していました。

今でも乗り初めには「丁寧に、しっかりくぐらせて」と意識するのですが、実は2年目シーズンくらいから違和感は完全に消えて、走り出してしまえば、まったく気にすることなく走れるようになっています。
それは、「慣れ」もあるでしょうし、初期の「固さ」が取れ、ほんの少しですが、厚さが減ったのかもしれません。この「少し」が、感覚的には大きいのは、チェンジペダルの高さやハンドル左右のレバーの調整でも実感できます。わずかな違いが、大差になります。


さて、このシューズ、ゴアテックスで、防水仕様になっています。
僕は雨でも走ることがありますし、バイクを降りて、歩くことも多く、水たまりに足を踏み込むことも結構あります。
先日のツーリングでもかなりの雨に打たれながらの走行になりました。

今のところ、いろんな状況下でも靴の中が濡れたことは一度もありません。
かといって、蒸れで耐えがたく感じたり、靴下が汗でぐしょぐしょに(僕は汗かきです。)なったこともないので、ゴアテックスの透湿性能も有効に働いているのではないかと思います。

靴の最高性能とは、「意識させないこと」だと思うので、僕にとってはかなり高性能な靴だと言えると思います。

繰り返しになりますが、新品時よりも3年目の今の方がずっと履きやすく、なじんでいい感じです。



足が濡れないのは、靴の構造がごらんのようにぐるっと隙間なく足を包む袋のようになっているからでしょう。靴の「べろ」とくるぶしの部分がつながっていて、折れ曲がることで足に密着させるようになっているのです。
それでも足と靴の隙間から水が浸入することは構造的に防げないのですが、

上の着用写真のように、裾が長すぎるまま切りっぱなしで処理していないカントリージーンズはライディングフォームをとっても裾がしっかり靴の上からかぶさっているので、雨が侵入してこないのです。

靴の内側の生地のあたりも柔らかく、滑り過ぎず、引っかからず、いい感じです。
つま先やかかと部分の剛性はしっかりしていて、転倒時にもかなりのところまで足を守ってくれそうです。

もうひとつ、進化に驚いたのは靴紐とそれを通す通し方です。
締めやすく、緩みにくく、緩めやすい。
こんなところでこんなにも靴が進化しているなんて、知りませんでした。

この靴、ツーリング時にバイクを離れて歩くとき、特に斜面を登ったり下りたりする時(^^;)には靴底のグリップ力の強さ、怪我しにくい剛性の高さなどで圧倒的な安心感を与えてくれます。

ライディング時にもかかともしっかりあってステップを収めやすいですし、靴底の剛性があって、ステップを踏み込むようなとき(振られたりしたとき)などにも安心感があります。
くるぶし部分を使ってバイクを挟み込む(V7にはヒールガードがなく、サイドカバーの下端あたりをくるぶしで挟み込むことになります。)ときにも、痛くならない厚さと適度な硬さがあって、かなり良好です。

V7+僕の組み合わせに、このタイオガブーツワイドはかなりの好マッチングをしていると言えると思います。

ではすべてにおいて満足か、といえば、そうでもない。

やはりライディングそのものに関して言えば、専用のブーツには勝てないだろうという気がしています。
僕のライディングブーツ、クシタニの20年前のレーシングブーツは、1cm小さいサイズで、当時からきつきつだったのですが、40代から50代にかけて僕の足はむくんだというか、少し大きくなってしまって、今履くのはきついのです。
しかし、バイクの操作に特化したそのブーツには、軽登山靴はどうしても勝てないだろうという気はしています。
クシタニのGPWブーツ 出典はクシタニのHPより。
お金に余裕が出たら(出ないんですけど)、ブーツもぜひ買いたいと常々思っています。

2 件のコメント:

  1. タイオガブーツワイドのインプレッション、ありがとうございます。
    足と靴の隙間からの水の侵入、チェンジペダルが当たる部分など、自分が特に注目していた部分が大変良くわかりました。
    自分の足はかなりの甲高幅広で、合う靴がなかなか見つからず苦労しております。
    大変参考になりました。重ねてお礼を申し上げます。

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    1. 緒崎さん、こんにちは。
      タイオガブーツワイド、インプレッションのリクエスト、ありがとうございました。
      私の場合は、足が幅広で、大きく、28.0cm、4Eです。
      このタイオガはちょうどそのサイズです。
      モンベルのお店で、店員さんがフィッティングしながらずっと合う靴を探してくれました。
      1時間くらいかかったと思います。
      ゴム、布、革の混合靴で昔の登山靴のような長期にわたる馴らしは必要ないのですが、
      それでも馴らし効果ははっきりあるようで、買った時が最高で後は劣化していく…のではなく、
      初めはやや固く、足になじみ、馴らしがすすむにつれて徐々に履き心地もよくなっていくという
      懐かしいタイプの靴のようです。
      ゴアテックスの耐久性はこれからということになりますが、
      この「前」の軽登山靴も15年履きまして、靴底がだめになって買い替えになりましたが、
      雨の浸水は一度もなかったので、かなり持つのではないかと期待しています。
      少しでもお役に立てれば、とてもうれしいです。

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