2016年6月6日

二湖物語1

6月5日(日曜日)、今日は走れる。
いつものように朝早く出て、遠くまで行こうと思っていたのだが、朝起きても体調が優れず、出発できなかった。
朝食をゆっくり撮り、出発は午前8時過ぎ。
ガソリンスタンドに寄り、ガソリンを満タンに。しかし、気温が思いの外低いので、一度家に帰って冬用のロングジャケットに着替えることにした。
再出発は8:30頃になった。



2016/6/5 9:18
ひんやりした空気の中で、街中を行く。
札幌市の中央区と南区の間にある、市街地を大きく迂回する小林峠を越え、北の沢から南沢へ。
国道453号線を最初からは行かず、駒岡の裏道を行く。まっすぐ南下して、道道341号線にぶつかってから国道453号方向へ戻る。
遠回りにはなるが、混んだ国道と違って、たいていは空いていて、緑が見えるこの道を使うことが多い。

国道453号線に入ったときは9時を回っていたが、思ったよりも混んでいなかった。
ゆきかぜ(モトグッツィV7Special2013)は快調。
ステップとハンドルを変更した後もレバーやハンドルの角度などの微調整を繰り返して、徐々になじんできている。


2016/6/5 8:12
今日はブレーキ、クラッチともにレバーホルダーをあと数ミリ、ハンドル中央部へ移動。グリップを握ったときのレバーの指のかかりを改善した。
また、ミラー位置を少し変更。後方視界を少し改善。
空気圧は2013年いらいずっと高めの前後2.6kgにしてきたが、今日は前後取り扱い説明書通りの前後2.5kgにしてきている。
タイヤの路面へのあたりが少し柔らかくなり、腰砕けな感じはまったくない。
空気圧は高めが好みなのだが、この値の方がよさそうだ。
しばらくは、指定空気圧のまま行こうと思う。

いつも日帰りでもタンクバッグを乗せ、そこにレインウェアや地図、カメラなどを入れているのだが、今日は新しい道を行く予定もないし、体調からも無理はしない予定。天気予報は降水確率0%。
クシタニカントリージーンズライドペアスロープのRT30Wは、防水ではないものの、少々の雨ならしのげるので、今日はレインウェアは持たない。そしてタンクバッグもつけずにデイバッグを背負うことにした。


2016/6/5 9:22
札幌市から支笏湖への国道453号線は、札幌オリンピックの時に作られた道だ。
男子滑降の恵庭岳まで、真駒内から直接アプローチするために作られた。
国立公園内にそのためだけにドカンと道を開き、恵庭岳の樹を伐って滑降コースを作るなど、今日では決して許されないことだ。

だが、そ道を、40年たった今でも人々が通って、湖までドライブを楽しむ。

この道には並行してサイクリングロードも所々に作られていて、自転車で支笏湖まで行く人も、特にこの数年は増えた。

この日も、たくさんのサイクリストが走っていた。
いつも思ってしまうのだが、平均すると、バイクのライダーよりも自転車のサイクリストの方が、マナーがいい人が多い気がする。
まず、サイクリストは続けていると体形もだんだん良くなってくるしね…。

なんて考えているうちに、道は道道117号線との合流地点へ向けての長い下り坂に入った。

ここは右カーブを曲がり終えると、直線の下りで、油断すると速度が乗る。

何せ民家もなく、わき道からの合流もないから、つい気が緩みがちなのだ。
気が付くと、70km近く出ていた。
おっと、出すぎだな、と思うと、僕の左わきから、シューンと追い抜いていったものがある。

2016/6/5 9:22
なんと、さっき登りで追い抜いた自転車だ。

速い速い。ぐいぐいと速度を上げて遠ざかっていく。
きっと速度計はついていないから、今自分が何km出しているかはわからないはずだ。
自転車も車両だから速度違反は適応されるが、いや、それよりも気持ちのいい快走だ。
素人とは思えないピッチで、坂を下っていく。

やっぱり、自転車にはかなわない。
ここで、エンジンパワーにものを言わせて抜き返したところで、なんだというのだろう。

完全に脱帽だ。

再びの登りで、右側から挨拶をして追い抜いた。

2016/6/5 9:39
恵庭岳に一番近づいたところで道は最高点を迎え、そこから湖に向かって下っていく。
かなり湖面に近くまで降りたところに展望駐車場がある。
いつもは止まらないのだが、そこでいったん止まって、写真を撮った。
樹々の間から、支笏湖が見下ろせた。

そこからはすぐに湖面まで下りられる。
国道453号線がちょうど湖面まで下りたところがポロピナイの駐車場だ。
売店があり、トイレがあり、ここまできて湖を眺め、引き返す人も多い。

今日は混んでいそうだったので、通過した。

2016/6/5 9:43
支笏湖は、岸辺にそって一周はできない。
約三分の一が通れない状態になっている。
湖の岸はほとんどが断崖で、支笏湖温泉郷を除くと、民家や集落は岸辺には存在しない。

だからか、支笏湖はいつ来てもどこか人を拒絶したような、厳しい表情をしている。

2016/6/5 9:44
今日は空気は冷たいが、風も弱く、空は青く晴れて湖面も、山も美しい。
風不死山と樽前山が見える。
たぶん、こんなに明るく晴れるのは珍しいはずだ。

2016/6/5 9:44
湖畔道路のこの部分は、昭和の頃から舗装されていた。
南岸の道路は当時はまだダートだった。

舗装されていたとはいえ、この道も毎年何かかにか工事をしている。
毎年、少しずつ、車やバイクでは走りやすくなっている。

2016/6/5 9:44
振り返ると、恵庭岳がそびえて頂上の溶岩ドームも見える。
あの山の上から支笏湖に向かって滑り降りる男子滑降のオリンピックコース。
オリンピック終了後はすぐに植樹をしたというが、よく許可が下りたものだ。
オリンピックをするということ自体が、国の威信をかけたイベントだったのだろう。

2016/6/5 9:45
それにしてもよく晴れて、走行風が気持ちいい。
緑陰もとても濃い。

右側には樽前山の溶岩ドームが見える。
樽前山は今も活動する活火山だ。

2016/6/5 9:45
快調に走るゆきかぜ。
60km、2300rpmの速度域は、ゆきかぜには軽いジョギングのような感じだ。
僕は馬術はできないが、(大学の時、馬術部に入りかけて、やめた経験がある。)馬で言うと、速歩(はやあし)(=トロット)って感じだろうか。

水冷4気筒、GPZ1100の時速60kmは2000rpm。マルチエンジンが等間隔で順番に燃焼し、そのつなぎ目のない滑らかな走り、「ベルベットクルージング」という感じだった。

空冷2気筒、モトグッツィのエンジンは、不等間隔燃焼。エンジンの感じはもっと粒立っている。
滑らかではあるのだが、路面を蹴って前へ進んでいる感じを忘れさせない、そんなフィーリングだ。

2016/6/5 9:46
崖の下の道なので、落石防止の覆道が結構ある。もちろん、冬には雪よけにもなっているわけだ。

快調に、湖の北岸を走るゆきかぜ。
支笏湖温泉郷はそのままパスして、今日は湖の南東端、モーラップのキャンプ場へも立ち寄ってみよう。(つづく)

2 件のコメント:

  1. これだけ走っては停まるを繰り返すと、アイドルが不安定になるんですが、流石にインジェクションは、安定してるみたいですね。
    30年前には考えられなかった技術ですが
    今は当たり前の装備になったみたい。

    それにしても支笏湖は綺麗です。天気が良ければ、気分も上昇しますね。
    今までが寒くてイマイチの天気が続きました
    から、いよいよライディングの季節がやって
    きた感じです。
    青空はいいな!真夏の空よりは薄いのですが
    この季節ならではです。
    また、どこかに遠征しますね?((笑)

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    1. いちさん、こんにちは。
      アイドリング、安定しています。
      故障もないですし、オイルも噴かない、にじまないで、イタリア車のクォリティも上がりましたね。
      国産車みたいな感覚で乗れます。

      この日は空が青かったです。やっぱり気持ちいいですね。
      今週末は二日とも仕事が入っていますが、合間に少しだけでも走れたらと思っています。

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