2016年5月9日

V7を選んだわけ(1)

前のブログ、『聖地巡礼―バイクライディングin北海道―』、2012年9月3日に、「愛車の条件」というい記事を書いていました。
一部(と言ってもほとんどですが)、引用します。

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(引用始め。)

自分がバイクに求めるものとは何だろう。

僕にはこれまでも、たぶんこれからも複数のバイクを維持することはできないから、
バイクは一台体制だ。

用途は、

 1.通勤
 2.ツーリング
 3.ワインディング
 4.チョイノリ
 5.ちょっとした買い物、荷物も少しなら積んで帰りたい
 6.場合によってはサーキット走行。ジムカーナ的なことも。

走る道は、

 1.高速道路
 2.幹線国道
 3.地方幹線道
 4.混雑した市街地
 5.田舎の地方道・農道(通れる場合)
 6.舗装林道
 7.場合によっては未舗装道(実はわりと走る…)

走る時は、

 1.朝から、夜も昼も。
 2.晴れの日、曇りの日、雨の日、風のない日、風の強い日。
 3.暑い夏も、寒い秋も春も、積雪期は基本的に走らない
 4.楽しい時も悲しい時も、怒りに爆発しそうな時も、無力感に打ちひしがれた時も。

何のために?

 1.嫁さんに言わせると、「ひとりになりたいからでしょう?」
 2.「走らないとおかしくなりそうだから」なんとかしようとして。
 3.「あんまり疲れたから」なんとかしようとして。
 4.「あんまり忙しいから」なんとかしようとして。
 5.(昔あった、暇をつぶしたいから…というのが、最近ないなあ…)
 6.行ったことのない場所・道・などを訪ねてみたいから。
 7.なんでもいいから、逃げたくて。(29年間、逃げ切れたためしがない)
 8.ぼーっとしたいから。(走った後、バイクを停めて、景色やバイクを眺めて)
 9.etc…,etc…,etc….

それを、一台で、すべてまかなえる、それが次期候補車となる。

GPZ1100は、17年間、このすべてを、一台で、引き受けてくれて、引き受け続けてくれている。
親も、友人も、同僚も、嫁さんも、知らない僕を、知っている。

バイクと一緒の時にしか味わえない気持ちがある。
バイクと一緒の時にしかできない笑顔がある。
バイクと一緒の時にしかできない泣き方がある。

思い返してみれば、僕はそうやってバイクと付き合ってきた。
思い返してみれば、僕はGPZ1100と、そうやって走ってきた。

速いとか、遅いとか、
上手いとか、下手だとか、
それがどうしたというのだろう。

今日も、職場と自宅を往復した。
明日も、重い身体と、重い心を抱えて、GPZに支えられて、また仕事に向かう。

GPZの後継機、本当に見つかるのだろうか。

(引用、終わり。)
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いやあ、ひどいなあ。
というか、用途が広すぎる。
路面凍結や積雪がない限り、
すべての季節、すべての天候、すべての路面、すべての機会に走ろうというのか。

こうなると、一般的に考えて、お薦めできるのは、2機種。

<BMWのR1200GS>  と、 <YAHAMAのSEROW250>

もっと最強な<HONDA SuperCub>があるが、これは高速に乗れない。

高速から、林道から、狭い田舎道まで、
街中の通勤にも、ロングツーリングにもへこたれない頑丈さと、力強さ。

BMW R1200GS
約230万円強。
値段も張るが、性能は飛びぬけてすごい。オンロードでも相当に速い。ホントに速い。
まさに地上最強バイク。




YAMAHA SEROW250 
セローは50万円強。
セロー225時代から、名車中の名車。
トコトコからばビューンまで、だいたい現実的なところでは、相当な戦闘力。
ワインディングでも、速いセローから普通の腕のSSが逃げるのは、かなり厳しい。
これが雨になると、まったくセローに敵わない。


もっとも用途に合っていると思われるこの2台が、まず選択肢から消える。

BMW1200GSは、今の僕にとって、偉そうすぎる。
等身大ではない。
今の、そしてこれからの僕は、GSで砂漠を走ったりしないし、地球一周にも出かけないだろう。
いや、GSを買って、通勤とたまのオンロードのツーリングにしか使わない人もたくさんいるだろうし、それは買った人毎に、好きに使えばいいのであって、僕がとやかく言うことではない。
あくまで、僕にとってであるが、
「僕には似合わない。」
いかにもキングって奴には、乗りたいと思わないのだ。

セローはホントにいいバイクで、いつか乗りたいと思っている。
DT50でスタートした僕のバイクライフ。
セローに乗ると言うよりは、最後に帰って行くような、そんなバイクになるのではないだろうか。
本当の最後にはカブみたいな、シートが低くて、タイヤ径がある程度あって、荷物も運べて低重心の原付になるのだろうけれど、その前には、きっとセローに乗ってるような気がしている。
だから、まだ早い。
セローに乗れるほど、僕はまだ人間ができていないのだ。
虚栄心がある。見栄がある。
不良への憧れもある。
それは恥ずかしい気持ちかもしれないが、その虚栄心や見栄が、自分のエンジンになって、まだ頑張っているわけだ。仕事でも、なんでも。
中身がそこまでない人間は、そうやって頑張るしかないのだよ。

馬鹿な自分には、だから、それに見合うバイクが、まだ必要なのだ。

セロー、もうちょっと待っててくれ。
君に乗るには、まだ人間ができていない。

そうして、最右翼の2台がまず、候補から外れて行った。(つづく)

2 件のコメント:

  1. アフリカツインかCBR1000RRですね!w
    はさておき(www)、、
    やっぱりマルチパーパスを求めますよね。
    上述の二車種も、軽いしそこそこの運動性能、積載(←ドッチャリで無いなら)があります。

    ワタシ?ワタシはですねぇ、CBRと言う車種がなければ(かつ、スポーツに固執しない性格なら)、ずばりアフリカツインですね!

    決してHONDA党ではありませんよw

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    1. アフリカツイン!いいですよね。
      ゆきかぜを買う時期にはまだ復活してませんでしたが、
      いいバランスですよね。それにかっこよさも、ちょうどいい感じに思えます。

      tkjさんのCBRさん愛。ブログでも今、拝読しています。
      もうこれは運命的相性なのでしょうか。第3章も楽しみにしています。

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