2015年11月3日

秋の桜を見に。(3)

赤井川の道の駅で昼食を摂って、ゆきかぜと僕は、国道393を南下していく。
「メイプル街道」としゃれた名前が付けられているこの道は、貫通したのは2008年9月。
新しい道だ。

2015/11/1 11:20
山を削り、谷を埋め、快適な2車線道路が完成した。
谷の川沿いに、昔の細い道の跡が、消えかけて残っている。

その道も、峠は越えられなかった。


2015/11/1 11:21
すっかり冬枯れの景色。
初冬の陽射しは、暖かく路面を照らす。
気温は5℃。
峠はさすがに寒い。

2015/11/1 11:34
「緑の白樺」をまた訪ねてみた。前回訪ねたときは、まだ、葉をつけていたが、2週間たたない間に、季節は秋から冬へ、移り変わっていたようだ。


2015/11/1 11:35
羊蹄山は、大きかった。
この間より大きく、霞みの向こうにそびえていた。


2015/11/1 11:38
 少し進んで。
丘の上から河岸段丘の一段下の平野を見下ろす。
晴れ渡る空。
風もおだやか。
羊蹄山の山頂に、雲が少し、かかっている。

どこから見ても、羊蹄山は羊蹄山なのに。
どこから見るかで、感じるものが違う。
この場所は、とても美しく、そして、なぜか、かなしい。

国道276号から、京極の街で道道97号へチェンジし、比羅岡から国道276へ一旦出て、
道道257へ。ルスツへ向かう。

2015/11/1 12:05
途中、林が切れ、畑の風景が広がったと思うと、羊蹄山までつづくかのような、広く浅い谷があった。
この羊蹄山は、すこし笑っているようだ。

ルスツからは国道230を南下。
洞爺湖の外輪山を道道132で下りて。湖面に沿った道道578号線を行く。

この道も、僕の好きな道。

2015/11/1 12:34





























道は湖面のすぐ側を通る。
時々2車線になるが、基本1車線の道だ。

湖面が反射して、きれいだった。


2015/11/1 12:37

早い樹は既に葉を落とし。これから落ちる樹もある。
下草も、笹以外は色を変え、
風景は初冬の穏やかな様相を見せる。

2015/11/1 12:39
崖と湖面しか見えないところでは、寂しい道となる。
道の表情がころころと、カーブを曲がる度に変わるのだ。
さあ、あの浅いS字の先の右カーブを抜けたら、どんな風景が待っているだろう。


2015/11/1 12:44
左手には湖面が開ける。
中島が見える。
カルデラ湖の洞爺湖は、ドーナツ型をしていて、中島が湖の真ん中に顔を出している。
約11万年前、洞爺はカルデラ爆発を起こし、この周囲が陥没してカルデラを形成した。
湖面の高さは海抜84メートルだが、最深部は湖面から180m、平均水深も117mと言われ、
深い湖だ。
中島は5万年前に火山噴火、隆起によってできた。
最近でも昭和新山の形成、2000年の有珠山の大噴火と、まさに生きている火山だ。

2015/11/1 12:44
火山はしかし、温泉の恵みももたらす。
前方に洞爺湖温泉街が見えてきた。
今日の僕はこの温泉街を通過。
昭和新山の横を通って太平洋を目指す。
会いたい桜の樹があるのだ。(つづく)

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