2015年6月6日

「メッツラー レーザーテック」 タイヤテストラン 1

先週、前後のタイヤをメッツラーのレーザーテックに交換して一週間が過ぎ、その間、ゆきかぜに乗ったのは、5回の通勤のみ。

この土日は、仕事が入っているのと、家庭の事情で、空くのは、土曜の午前のみ。
早朝から走りに行こうかと思っていたのだが、金曜までの仕事の疲れか、久しぶりにやや風邪気味なこともあって、早出は断念。
しかし、タイヤの特性は早くつかみたい。タイヤテストランに、出かけることにした。



ステッカーを貼られ、タイヤの変わったゆきかぜ。
ピレリ&ステッカーなしとは微妙に表情が変わった…などと感じるのは、オーナーだけだろう…・。



新品から通勤のみ、約80km走ったフロントタイヤ。
製造過程でできる「ひげ」もほぼ全部残っている。
30年前と同じパターンだが、コンパウンドはシリカ。カーカス構造も進歩している。
表面はさらっとしてして、今となっては小さめのブロックは、手で押すと角がかなり柔らかい。
ライフはどれくらい持つだろう。
傾けると言っても交差点の右左折くらいだから、接地しているのはこれくらいだし、ブレーキングは電車か、というくらい制動距離を長く、ゆっくり駈けるから、ひげもとれない。


今朝の気温は11℃。
タイヤの空気圧を計ってみると、少し落ちていたので、自転車用の空気入れで入れる。
指定空気圧は2.5kgだが、2.6kg入れる。
少し高めが好みだし、0.1kgくらいの差なら、そんなに深刻なことは起きない。


リヤはこんな感じ。
真ん中のひげも残っている。
こちらの接地痕もこれくらいだ。
フロントよりはブロックが大きいが、ピレリに比べればやはり溝が多い。
ピレリよりもショルダーが張っている感じで、フルバンク付近では安定性が高いのではないかと予想される。


リヤも低めになっていたので、やはり26kgにする。
前後2.6は、二人乗り時の空気圧設定だ。一人乗り時は2.5kgが指定。
最近76kgぐらい体重のある(頸椎ヘルニアの運動不足と、痛み止めの薬の副作用で太った。)僕だ。二人乗り用は少々空気圧が高いが、まあ、そう極端でもない。

さて、出発しよう。

小樽市、蘭島付近「フルーツ街道」。海が見えたのでUターンして写真を撮った。

札幌から国道5号線を西へ走り、小樽を抜けて余市へ向かう道で広域農道、「フルーツ街道」に入る。
小樽から余市の渋滞をパスするこの農道は地元には有名な抜け道で、結構交通量も多い。
それでも仁木町に入る頃には交通量も減り、山裾をカーブしながら進む道は、走っていて気持ちがいい。
安全運転で、普通のツーリングペースで走る。

さて、仁木町で国道5号線に合流したら、稲穂峠を越えて、共和町国富から倶知安方向へそのまま左折して5号選を進み、ワイス温泉から、道道604号に入る。



道道604号は、ワイス温泉と道道66号線、パノラマラインをつなぐ、山あいのワインディングロード。
交通量が少なく、路面もよくて、程よいカーブが続き、とても走りやすい気持ちいい道だ。
以前から好きな道だった。
今日はここでハンドリングテストをしようという魂胆だ。

しかし、道に入るとすぐに、
「二輪車事故多発。走行注意」の看板を複数見つける。

以前はそうでもなかったのだが、パノラマラインが近いし、走り屋が集まるようになって、事故が増えたのだろうか。

気をつけて走るようにしよう。

さて、約15kmのワインディングを走る。



今日はハンドリングテストのために久しぶりに走り専用の装備で来た。
もちろん安全運転で。
万一にも転ぶわけには行かない。午後から仕事なのだ。

道道604は、約15キロにわたって、中速の走りやすいカーブと緩やかなアップダウンが続く道。
ニセコ連山の北端の山裾を、山ひだに沿って右へ左へカーブしながら進んでいく。

ストレートは3~4か所、数百メールのものと、あと、パノラマライン近くに長いアップダウンしながらまっすぐのところがある。
そこは民家もあり、農地もあるから、徐行する必要がある。

あとの部分は、民家もなく、ひたすら山と道があるのみだ。

パノラマラインほど見通しと路面がいいわけではないが、景色もいいところが多いし、
きっと走りはパノラマラインより楽しい。
パノラマラインは、高速すぎて、飛ばすと危ないのだ。
それにファミリーカーも多い。



対して道道604は、今日は山菜取りの車さえ見なかった。(他の道ではよく停まっていた。)
今日は気温が低く朝まで雨が降っていたためか、バイクも一台とすれ違っただけ。
気温10℃では、確かに寒い。

上半身はクシタニコンプリートジャケット。その上から、ホームセンターで10年前に買った、ゴム引きの雨合羽。
ジャケットの中にブレストガードをつけ、背中にはダイネーゼの脊椎パッドを背負っている。
免許証、カメラなどを入れたヒップバッグは、腰の前に回した。
転倒した際、背中で滑る体勢になることが多く、その時、背中の荷物が路面と体の間に挟まって、それが脊椎を破壊したら、運良くて一生車椅子だ。
今日は脊椎パッドをしているとは言え、固いカメラを入れているのだから、飛ばすときはヒップバッグにしておきたくない。
そもそも、絶対に転べない訳だが、だからこそ、転んだ時のことを考えておかねばならない。



さて、15キロ走って、道道の終点まで来た。時間も9時半、帰らなくてはならない。

来た道を引き返す。

また15キロ走って、ワイス温泉まで帰ってくる。



道道604号を1往復した直後のフロントタイヤ。
直立でブレーキを掛けるそのところだけひげが取れているが、他はかなり残っている。
両端少しを残して接地している。
触ると、なんとあまり発熱していない。
熱くないのだ。温かい程度。
これは、少し負荷をかけると相当に熱くなったピレリ・スポーツデーモンとかなり違う。
また、タイヤが青焼けしてない。
詳しいことは次回記事で。



同じくリヤタイヤ。
こちらも両端少しを残して接地。
傾けた状態からアクセルを開けてトラクションを駆けているので、端のひげ以外はだいぶとれている。
しかし、リヤもほんのり温かい程度で、熱くなっていない。
実は見通しの良いコーナーの後半では、結構アクセルをストッパーに当てて全開をしていたので、この熱くないのには驚いた。
ハンドリングそのものについては、次回記事で書きたいと思う。
ピレリ、スポーツデーモンとは、やはり違った。

とりあえずのタイヤハンドリングテスト、ワインディング走行の部は終了。

普通に流してのハンドリングテストをしながら、帰り道。


倶知安町で見つけた、畑の中の倉庫と樹木。


国道5号線を北上、倶知安町に入って、国道393号線、愛称メープル街道を走って赤井川へ。
そこから毛無峠を通って小樽市朝里へ抜け、また国道5号線を札幌市へ、帰って来た。



約200km走り、自宅についてのフロントの表情。
油分が少なく、さらっとしている。



同じくリヤ。
やはりリヤの方がひげがなくなっている。

写真ではリヤの方が油分が多そうに見えるが、触るとフロントと同じようにさらっとしている。

次回の記事でハンドリングについて書くが、ハンドリングの性格もこの表面の表情に似ているように思えた。

帰宅したら11時半。
少し余裕を持って帰れた。



ヘルメットにもライダースクラブのステッカー。
クシタニ、ロングゴートグローブは、もう4年選手
紫外線などで、大分色落ちしてきた。
ヘルメットはなんと2007年購入で8年物。
普段はジェットヘルだからとはいえ、ちょっと長期間使い過ぎだ。
これもたぶん、近々買い替えなくてはならないだろう。

帰りの毛無峠では気温8℃。
結構寒かった。
身体が冷えて、ちょっと疲れタイヤテストラン。


ハンドリングについては、次回に。

2 件のコメント:

  1. 道道604号は自分の中で走りを楽しめる最高の道路だと思っております。
    釈迦に説法かと思いますが稀に白黒塗装の車両が隠れていることがございますのでご注意を。

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    1. 緒崎松蔵さん、こんにちは。
      ああ、出るんですね。知りませんでした。ありがとうございます。
      景色もよく、路面もよく、カーブと直線のバランスもよくて、変な複合コーナーもなくて
      本当に走りやすくて楽しい道ですね。
      飛ばす人が増えると、取締も来ると言うわけですか…。
      昨日は天候のせいか、1往復したのですが、すれ違ったバイクが1台だけで、
      車にも会いませんでした。
      しかし、タイヤテストという気持ちよりは、全身で風景も含めて味わう気持ちで走るべき道だったなあ…
      と思いました。

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