2015年5月7日

花と峠と湖と。(3)支笏湖


国道36号線に出て、海岸沿いを苫小牧方向へ向かう。
ここは片側1車線と片側2車線の区間が交互に現れ、流れとしては60kmから80km(!)で流れている。時々、取締があるので、ご注意を。
それでも、大型トラックやら、ワンボックスやらに挟まれて自分のペースでなく、走らされるのは、あんまり楽しくないし、これが長時間にわたっていくと、集中力がそがれて、かえって危険になる。
気持ちを切り替え、車間を適切にとって視界を確保し、きびきびと走るようにするか、空いている脇道があって、走りやすいようなら、そちらを通ったほうが、たとえ少し時間はかかっても疲れない。

今回も地図で見ては脇道をさがして走った。

しかし、それが毎回成功するわけではない。道を間違ったり、行き止まりだったりすることもある。
僕はナビを使わないので、現在地を間違って認識すると、結構大変なことになる。
時間的にも体力的にも余裕があれば、それも楽しめるが、余裕がないときには、混んでいても「王道」の幹線道を車と同じように走る方がいい場合も多い。

さて、幹線道を行ったり、脇道を行ったりして進んできたが、さすがに国道36号のような幹線道はj走りとしては面白くない。「移動」だけになってしまいがちだ。
かといって、高速道路を毎回使えるほどは、僕には経済的余裕はないのだ。

このまま36号を行くのはやだな…。

そこで、道道141号線に折れて支笏湖まで行き、そこから札幌へ帰ることにした。

以前通ったとき、道道141号は一部にダートが残っていた。
今日はどうだろうか。

入口でまた脇道から入ろうとして迷ったりしたが、なんとか道道に入れた。

14:51 道道141
高速のインターを過ぎると、道は田舎を往く感じになり、やがてなだらかに登りになって行って山道に入る。
道幅も広く、路面はきれいになっていた。

14:55 道道141
登りも次第に急になってくるが、快走ルート。中・高速コーナーが続いて、気持ちよく走れる。

14:57 道道141
峠の手前で道幅は狭くなり、舗装も簡易舗装のようになる。
道道141号は樽前山への登山道の入り口になっており、今日はまだ、そこから先は雪が積もって通行止めだった。何台かの車が停まっていた。

さて、下ろう。
1車線の道幅。時々、退避スペースがある。

14:59 道道141
下りになると、見通しは悪くなり、道幅も狭いまま、低速コーナーばかりでどんどん下って行く。
こういうのも、楽しい。

15:00 道道141
ついつい鼻歌が出る。
木漏れ日を浴びながら、小気味よいリズムで、狭い山道を下って行く。
速度が速くなくても、愉しみはここにある。

15:00 道道141
ひゅんひゅん。
荷重をかけての旋回時間などほとんど取れない。
ぱっと向きを変えて、立ち上がっていくことの繰り返し。
道に沿い、道のリズムで。自分勝手なリズムでは、こんな道は楽しく走れない。
でも、リズムをどこかに刻まないと、これまた楽しく走れない。
相手を読み、道を読み、愛車と進んでいく。
この時間は、バイク乗りだけの至福の時間だ。


15:12 支笏湖
支笏湖に出た。
午後の陽に、湖面が光っている。

15:13 支笏湖から見る、樽前山と風不死岳
支笏湖は、いつ訪れても、厳しい表情を浮かべている。
やさしく招く洞爺湖。厳しく拒絶する支笏湖。
……、もちろん、湖自体はそんな擬人的性格はない。
例えばそれは、岸辺に平地が殆んどないとか、気温が周囲よりも低いとか、そんなことから来ている印象に過ぎないのかもしれない。

15:13 支笏湖
山の芽吹きは始まっているが、この地はやはり、少し遅い。
支笏湖はこんなに北にあり、しかも気温も冬にはマイナス20℃にもなるというのに、凍らない湖なのだ。
理由は深さにあると言われている。360mもの深さがあるこの湖は、底の方の水まで冬に冷え切らないため、対流を起こして凍らないのだと言われている。

15:18 支笏湖
支笏湖には、清々しさがある。
それを愛する人たちも、たくさんいることだろう。
何人かの人が、釣りを楽しんでいた。

15:18 支笏湖
湖面越し、西に恵庭岳が見える。
札幌オリンピックの時には、恵庭岳から支笏湖に向かって滑り降りる男子滑降コースが作られた。国立公園内の樹を切ってコースを作り、無理やり競技場にして、オリンピックが終わったらまた植林するという、現在ではとても許されないことを、当時はしたのだった。国道453号はその時に真駒内から滑降会場まで行く道路として建設されたものだ。

この滑降コースは当時、世界一美しいコースと呼ばれたらしい。もう二度と、そのコースを見ることはできない。

その国道453号線だが、山火事のため通行止めになっていた。
山あいを抜けて札幌へ帰る予定はこれでおじゃん。
湖を引き返し、千歳市に下りて、国道36号線を帰ることにする。

(山火事は消し止められ、翌日には通行可となった。)

国道の混み込みの中を千歳から恵庭と抜けてきたが、もう渋滞と言っていいほどに混み出した。
たまらず脇道に逸れる。
島松だった。
旧道を島松の谷に下りていくと、史跡、「旧島松駅逓所」があった。

16:29 島松駅逓 
島松駅逓所は明治6年には設置されたらしい。
宿泊することができ、馬が控えている。鉄道がなくても、交通のステーション(=駅)として、各地におかれた。
今日は中まで見学することはしなかった。
もう4時半だ。
家についたら午後6時頃だろう。
11時間もツーリングしたことになる。
ちょっと予定外だった。
でも、首も腰も、なんとか持ってくれて、ほっとしている。

16:29 島松駅逓 
駅逓の前の道路脇に、桜が満開に咲いていた。
今日の走行は365.3km。ワンタンクで走れた。
燃費は24.4km/ℓ。

桜を求めて走りだし、湖と峠を回り、最後は予定外の場所で桜と出会った。
連休中のバイクはこれで終了。
本当に久しぶりに、連休を休みとして使うことができた。

ゆきかぜとのシーズン。3回目の春は、少しいい感じだ。

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