2015年2月1日

砂箱作戦。



朝、日が昇ると、遠くの背の高いマンションに朝日が反射して輝いて見える。
一年の内に2回、それぞれ数日間、そんなことがあります。

2月1日。日曜日、今朝もそんな朝でした。
今日は雪国。札幌の暮らし。道路の砂箱作戦について、簡単にご紹介します。




例えばこの道、雪が積もってアスファルトを隠し、白くなっていますが、車のわだちを中心に、黒っぽくみえているところがあります。
これは、単に雪が汚れているのかというと、さにあらず。


これがその路面。踏み固められた雪は氷と化し、その上に今朝積もった雪がうっすらと積もっています。
これがアイスバーン。文字通り、もはや雪とは言えない、氷の路面です。
その滑りやすさはアイスリンク並み。
坂になっていると、普通の靴では人が立つことすらできません。

これでは雪道をご近所さんにも行けない。
車も坂道を上れない。

そこで登場するのは、これ。



砂箱。なんです。
箱の中には、白い袋が積まれ、足元に袋が結び付けられています。





箱の中はこちら。
札幌市が無料で配置している、「滑り止め材」一袋3kgです。
中身は粒の粗い砂。
とても細かいジャリ、といった方がいいかもしれません。

これをどうするのかというと、路面に撒きます。

すると、こんな感じ。
これを滑り止めとして、人も歩き、車も通行するというもの。
こんなんで効くのか、と言われそうですが、これが絶大な効き目です。


 中の砂はこんな感じ。
角が立っている粒が雪に食い込み、靴底やタイヤとも噛みあって、滑らない。
スパイクをタイヤに吐かせるのではなく、路面に撒いた、そんな感じです。



道路はこんな感じになります。
住宅街、特に坂道では結構な数の砂箱が置かれ、その中の砂は、住民が撒きます。
それで、通行できるようにしようというもの。

雪が降り、その上にまた積もれば、また上から撒きます。
春になり、雪が解けると、この砂は市の回収カーが回収に来て、道路を掃除し、一部はまた来年の冬に使われます。

以前、スパイクタイヤが禁止される前の札幌は、春になると、スパイクタイヤがアスファルトを削って、その細かい粉塵で空が煙るほどでした。
この砂は、雪が解けるとすぐに道の端に掃き寄せられて、回収されていくので、札幌の春の空はだいぶきれいになりました。

札幌市のHPを見ると、この「砂箱の設置と協働による取組み」の記事が見られます。


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