2014年9月13日

9月の空(4)神の子池


能取岬を後にして、僕とゆきかぜ(モトグッチ V7スペスシャル)はさらに東へ。
網走市街を抜けて国道244号線をオホーツク沿いに走り、小清水までやってきた。


2014/9/6 13:14 小清水原生花園 駐車場
 見えているのは濤沸湖。
ここ、小清水原生花園は、濤沸湖とオホーツク海に挟まれた砂丘(この写真の背中側)に、自然の花畑ができていることから名づけられたもので、特に6月から7月が美しい。
 今日は休憩だけ。
お昼にソフトクリームを食べた。
良く晴れ、気温も上がって来ていたので、とてもおいしかった。

2014/9/6 13:15 小清水原生花園 駐車場
これから向かう方向にやや暗い雲が厚くかかっているのが見える。
高速道路での走行では、ずっと濡れた路面を走ってきたのに、雨には打たれなかった。
できれば雨をかわしたい。
そう思いながら、進むこととした。

2014/9/6 13:35 小清水町付近 国道391から少しはずれて
 小清水原生花園から道道を北上。小清水町の市街地で国道391号線に合流する。
このあたりもなだらかな丘と畑の風景が続く、とても美しいところだ。
 つい、脇道にそれて時間をロスしてしまう。
ゆきかぜは快調。
速く走るのも、ゆっくり流すのも、自在。
軽いので、このくらいのダートなら、気負いなくひょいっと入って行ける。

2014/9/6 14:34 神の子池へのダート(この写真は帰り道)
国道249号線から道道1115線へスイッチ。裏摩周を目ざす。
途中、「神の子池」に立ち寄ることにした。
道道から神の子池までの道は、会い変わらずダートだった。
2キロで駐車場があり、そのすぐそばに神の子池がある。
青い水をたたえる、神の子池は摩周湖の伏流水とも言われ(外輪山からの伏流水だという説もある)、神秘的な雰囲気の小さな池だ。
17年前に友人と訪れた時は他に人もなく、神秘的な雰囲気だったが、今日は数十人の人がいて、にぎやかだ。

2014/9/6 14:18 神の子池
 たしかに、青い。
山奥にひっそり、小さく佇む、小池だったのだが、今は僕みたいな観光客が頻繁に訪れる人気スポットになった。
ここの水は全て地下から湧き出している泉の水だ。ここが水源なのである。

2014/9/6 14:18 神の子池
奥が上の写真に写したところで、ここはひょうたん型の池の下の方にあたる。
木漏れ日が水面に反射して、青い水の上に緑の影を落とす。

2014/9/6 14:18 神の子池
水面を映したら、こうなってしまった。逆さの森がゆがんでいるかのように見えるのは、水面のゆらぎ。
なんだか「印象派」の絵画みたいになった。
2014/9/6 14:18 神の子池
遊歩道の樹の橋から見えた、池から流れ落ちていく川になる最初の流れ。
苔むした石に、午後の日があたっていた。

2014/9/6 14:18 神の子池
神の子池は、やはり魅力的な場所だった。
でも、地元の、昔から愛してきた人たちは、もっと、そっとしておきたかったかもしれない。
僕も、この池は、ひっそりしていた方がいいと思った。
しかし、なぜ、僕がここを知り、訪ねたかと言えば、それはここが観光地になっていたからだ。
それは、傲り高ぶった身勝手な感想というべきだろう。

ただ、この場所には、何かがある。
もう一度訪れたくなるもの、つい去り際に池に挨拶をしてしまいたくなるもの。
それは、僕が巡っている巨樹たちと同じ何かだ。
科学的に分析すれば、「空気中のマイナスイオンが…」とか、なるのかもしれない。

さて、別れを告げよう。
またゆきかぜにまたがる。(つづく)

4 件のコメント:

  1. こんにちは樹生さん。
    「神の子池」私達も車ででしたが行ってきました。
    樹生さんの行かれた2日前が私の誕生日だったのですが、ひでGが朝、突然に言い出しまして…。
    行きは日勝峠、帰りは石北峠と下道を走りました。阿寒横断道路では倍以上の時間がかかり、往復で14時間。
    薄暗くなりはじめた夕方5時ごろでも「神の子池」に何人かの人がいて、安心して見れました。
    雨続きの道中でしたが嬉しいプレゼントをいただきました。

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    1. プルプルさん、こんにちは。
      行かれたのですね。
      それにしても、なんて素敵な誕生日のプレゼントでしょう。
      雨の神の子池、それもまた雨にしかない表情で出迎えてくれたのではないでしょうか。
      プルプルさん、誕生日、おめでとうございます。

      それにしても、ひでGさんの行動力にはいつも感嘆させられます。
      でも、雨の下道だけで往復14時間って……。
      長い道、そして、速い。
      こっちの方が驚異的かも。

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  2. 濤沸湖は好きな湖のひとつ。斜里岳との組み合わせは雄大な感じで
    道央では見られない風景です。近くには東藻琴から斜里まで延びる
    直線道路が有名ですが、この辺は山が低くて圧迫感が少なく、この道路
    と相まって、私はテンション高くなってしまうんですよ~。
    いい写真です。ツーリングしたくなります~。

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    1. いちさん、こんにちは。
      道東は本当に独特ですね。
      風景のスケールが大きくて、平らで、遠くまで見通せることが多く、
      走っていても気持ちよくなります。
      久しぶりのツーリング、一泊での道東巡りは、とても印象深いものとなりました。
      記事の連載が長くなりますが、もう少し続きます。

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