2013年11月2日

オイル交換:IPONE Road Twin


IPONE Road Twin
 
11月1日の夕方。突然時間が空いた。
「今日しかない!」と思い、V7Special(ゆきかぜ号)を買った、バイクショップ、『ズーム』さんへ電話する。
「今からオイル交換行ってもいいですか」
電話の向こうは少し驚いたような声の表情だったが、すぐに笑って行った。
「いいですよ。」

早速おじゃまして、オイル交換をしてもらった。
3331km走行。
前回のオイル交換から約1680km走行。
IPONEオイルの中の馴らし用の鉱物ベースオイルM4を入れてもらっていた。

そのオイルの交換時期を迎え、いよいよここからIPONEの本領、100%化学合成油を入れる。
ズームさんが選んだのは、IOPNE『Road Twin』。低回転からトルクを出すタイプの空冷2気筒、特に狭角タイプ(…ということは、あからさまにハーレーターゲットなのだけれども)に向けたオイルである。

ズームさんによれば、ハーレーなど、狭角Vツインでピストンピンを共有する場合、位相の関係から、Vバンクにある二つのシリンダーとも、外側の方があたりが強くなるのだそうだ。
だから、シリンダーの中では、そこからエンジンが痛み始めるのだが、この『Road Twin』はその偏摩耗を防ぐ働きがあるという。IPONEオイルのフランス本社で、徹底的にハーレーを研究し、テストを重ねて作られているからだ。

IPONE自身のHPの説明によると、
低回転からパワーとトルクを出す大排気量のV型エンジン(特に狭角V型エンジン)に最適な最高級合成オイルです。
エンジンとプライマリーチェーンの潤滑油として使用でき、特にV型エンジンの省燃費性能及び潤滑性能に優れています。
 ということだ。
IPONEオイルについては、以前の記事(「500km、初回オイル交換。」)で、詳しく書いた。
KTMワークスでの使用、パリダカ優勝など、条件が過酷になるほどに優れた能力を発揮し、性能も素晴らしいが、その耐久性、信頼性は、僕も身を以て感じている。

以前の愛車、GPZ1100が12万キロ、一度もエンジンを開けることなく、しかも、それほどパワーダウンもなく、12万キロに迫る時点でも1万1000回転まで淀みなく吹け上がるエンジンコンディションをキープできたのは、新車時から6万キロまで丁寧に愛情込めて見てくださった、広島の『カワサキショップキティ』さんと、そして『ズーム』さんのおかげであり、IPONEの能力の高さにも大きく負っているのは疑いもない。

ズームさんのお客さんには、ホンダのスーパーブラックバード(=CBR1000RR)で、積算走行距離があと1500kmほどで19万kmに届く人もいる。
しかも、その人、めちゃくちゃ速くて、とにかく走る(札幌から知床日帰りとか平気でしてたらしい)人なのだ。

僕のGPZ1100も、10万kmを過ぎてもツーリングではリッター20kmを越え、22とか、条件が良ければ24kmくらいはいつも走れていた。(街乗りオンリーで17kmくらい)

とにかく高性能。それは体験上、自信を持って言える。

さて、今回入れてもらった『Road Twin』は初体験。
どんな感じになるのか楽しみだ。

オイルを入れてもらって家への帰り道。
すぐ感じたのは、振動がまるく、というか、まろやかになって、カドが取れた感じになっていることだった。
燃費性能、高回転時のフィーリングなどは、おいおいレポートしていきたい。
…が、その前に、もうすぐ雪が降って北海道のバイクシーズンは終わるのだ。

シーズンが終わる前に、少しでも走りたい。
冬になるまえの風景を見に行きたいし、リヤのスプリングプリロードの調整もいろいろ試したい。
慣らしを終えての高回転高負荷でのコーナリング特性も試したい。

…しかし、それらも、もしかして、来シーズンになるかもしれない。


会議のあった建物から見下ろした、札幌市中心部、ビルの角に大きなハルニレの樹が立っている。ビルの5階分くらいは優にある高さ。老木ではないが、「開拓」前の森時代からの生き残りか。どんな景色を見続けてきたのだろう。

今日は朝から夕方まで会議。明日も会議。
休めない日々は続くのだ。

今日の分の会議が終わって、大通りにでると、テレビ塔がライトアップされていた。大通り公園は樹が多い。街と樹とが、一緒に住んでいる。すっかり暗くなるのが早くなって5時前というのに、この暗さ、でも、樹と街の組み合わせは、どこかほっとさせてくれる。本当に北海道の原始の森の中は恐ろしく、樹のない街は息苦しい。

6 件のコメント:

  1. kaori2013年11月2日 22:41

    樹生さん
    おつかれさまでした。
    お休みなく、お疲れ様でございます。

    わたしも今日はお仕事でした。
    お仕事の大切さと、身体が重くなる寒さと
    それでもバイクと走りたい気持ちと
    足して2でも3でも割れないこの気持ちを
    どうしrくれようかと思いつつ、
    週末の夜をパソコンの前で
    過ごしています。

    とりあえずしょうがないので
    今日届いたクシタニのウインターベスト着て
    仕事しております。。。


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    1. kaoriさん、こんにちは。
      kaoriさんも忙しいですね。
      やっとオイル交換し、なんとか一応の馴らし運転の終了にこぎつけました。
      走りたい走りたいと、つぶやきながら、忙しさに追われ、重い身体を引きずる毎日です。
      今日も会議です。
      今日は3時頃終わる予定なので、東急ハンズへでも寄ってみようかと思っています。
      通勤バッグが、もう、ぼろぼろなんです。

      クシタニのウィンターベスト、K1616ウィンドストッパーでしょうか。
      防寒ウェア、昔から見ると、本当に進歩しましたよね。
      きっと軽くて暖かいのだろうなあ…と、想像しております。

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  2. kaori2013年11月3日 8:56

    樹生さん おはようございます。
    休日出勤 お疲れ様です。
    街をあるいてて、カバンを持って
    ちょっと疲れて背中に哀愁なんか感じたりする
    おじさんをよく見かけます。
    でも、このお父さん方が実は今の日本を支えて
    いるんだな~と思ったりします。
    そりゃあ、たまの休みバイクに乗っていただきたいです。

    クシタニのウィンターベスト、そのとおりK1616です。
    同じ色柄ですが、レディースがあったので、ネットで買いました。
    インナーでクシタニらしく縫製がしっかりしてて、
    しかし身体のラインを考えられていてよくフィットします。
    軽く暖かいです。ほんとウェアには隔世の感があります。

    ワタシはオイルの銘柄など全く無知で、いまもどの銘柄
    が入っているかも知りません。
    オイルが潤滑と洗浄を行っていることはネットで調べて
    理解しました。
    エンジンにあったクオリティの高いものは潤滑も洗浄もよいので、
    当然エンジンにもいいはずですよね。
    ワタシは春にオイル交換だから、銘柄についてもすこし
    関心をもつようにしてみたいと思ってます。

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    1. kaoriさん、こんにちは。
      休みなくてぼろぼろだったんですが、今日(11月4日)は、出勤予定だったのがなくなり、休日となりました。
      もしかして最後か?と思いながら、急遽走ってきました。
      やっぱり走るのは気持ちいいです。

      ウェアの進歩は本当にすごいですね。
      18年まえの防寒ウェアの私は、着ぶくれしてもこもこになってしまいました。

      オイルは機械との相性もあり、ショップそれぞれに考えもあって選んでいるようですね。
      私の場合は、ズームさんの推奨するIPONEを入れています。性能的にとても満足しています。

      kaoriさんもW3ライフ、整備もご自分でなさって、直しながら走る、僕らの若い頃のバイクライフスタイルを思い出しています。ブログ、楽しみに拝見しています。

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  3. 私のXB12Rにもズームさんで購入した『Road Twin』が入っていますよ!プライマリーにも使えるので重宝していますがTRANS4も気になっています。

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    1. 某Yさん、こんにちは。
      ビューエル!ですね!ああ、きっと走らせてすごく楽しいのでしょうね。
      TRANS4、IPONEブランドのレース用最高級オイルですが、ツインでも問題ないとのズームさんの言葉でした。
      高負荷、高回転時の連続に耐え、最高速も伸びると、これはレースで使用した長嶋選手からの報告にあるようです。
      僕のV7の場合は、7000rpmでリミッターが効いてしまう(絶対にオーバーレブさせないというモトグッチの親父たちの強い意志を感じます。まだまだ回るエンジンだと思うのですが)ので、「TRANS4」はもったいないかな…という感じです。『Road Twin』今日(11月4日)ちょっと走ったのですが、かなりいいですね!V7と相性ばっちりのようです。また、記事でレポートします。

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