2013年6月8日

500km、初回オイル交換。

6月1日。夕方。
V7の走行距離がほぼ500kmに達し、初回のオイル交換を行った。
交換は購入先のバイクショップ、ZOOMさんでしてもらった。
作業中の写真はない。

取扱い説明書によると、初回のオイル交換は1000km時点、以降は1万km毎に交換するように指定している。

指定オイルは「eni」(以前のAGIP)。
しかし、ズームさんは、IPONEオイルを用いる。
IPONEはフランスのオイルメーカー。「イッポン」と発音する。ロゴに日の丸が入っているが、これはIPONEの社長がとても日本好きだからと聞いている。
IPONEオイルはKTMのオフロードワークスがパリダカで連続優勝していた時に使用してことで知られるが、オンロードでもヤマハフランスなどが使用。その特徴は、圧倒的高性能にある。
100%化学合成油は石油臭いにおいが一切しない。僕のGPZ1100で12万キロ、一度もエンジンを開けないで過ごせたのは、IPONEオイルのおかげも大きいだろう。ズームさんには18万キロ走ったホンダのスーパーブラックバードのお客さんもいる。とにかくエンジンを痛めず、振動が減り、ブローバイが減るためか、燃費も向上する。大々的な販売促進活動を行っていないため、日本ではほとんど知られていないが、一度使うとリピーター率がとても高いことや、別のオイルに離れてもやはりIPONEでないと…と戻ってくる人もいることから、じわじわと広まりつつあるオイルだ。
経験上、僕も強くお勧めできる。
また、IPONEはヘルメット会社のアライと同じように、ワークスに供給するスペシャルを持たない。いや、正確には、ワークスに供給するスペシャルをそのまま販売していると言った方がいいだろう。
その姿勢も好きだ。イメージを先行させるため、ごく少量のスペシャルをワークスに供給してスポンサーステッカーを貼り、一般向けにはそこそこのオイルを売るメーカーも多いと聞く。もちろん、それは悪ではない。粗悪品を売っているわけではないのだから。
だが、僕はアライやIPONEのような企業の姿勢が好きだし、応援したいのだ。もちろん、姿勢が好きでも、製品が劣っていたら買わない。アライは安全への姿勢に共感し、僕の頭の形に他のメーカーよりもあっているから使っている。IPONEは、もちろんお世話になっているズームさんが扱っているから入れてもらっている面がとても大きいが、その性能の高さに納得し、長期的に見れば高くないどころかむしろ安いと思うし、何よりバイクにいいことが実感できるので使っている。

さて、新車から500キロでのオイル交換。
モトグッチ指定のインターバルの半分だが、モトグッチの場合、結構初期に汚れが出ると聞き、早めの交換とした。しかし、500kmでは馴らしもまだ途中。これから先、各ギヤで高速回転域まで回し、負荷も徐々に高負荷にしていく、その過程でまだまだオイルは汚れてくるはずだ。そこで、IPONEオイルの中でも「M4」というオイルを入れてもらうことにした。20W-50のマルチグレード、IPONEでは珍しい鉱物油。慣らし用のオイルだ。ズームさんによると、これを入れて1600kmで別のIPONEオイルに交換するといいとのことだ。2000km時点で交換することにしよう。

モトグッチはエンジンとミッションが別体であり、ミッションギヤハウスにはミッションオイルを入れる。
これもIPONEの「TRANS4」(トランス4)を入れてもらった。SAE80W90の粘度のギヤボックス専用オイルだ。
このオイルをリヤホイールのファイナルにも入れる。

ここで確認しておこう。
元々イタリアから入れられてきたオイルは、

エンジンオイル         eni(AGIP) RACING 4T  10W-60
トランスミッションオイル    eni(AGIP)MG SAE 85W-140 
ギヤオイル            eni(AGIP)MG/S SAE 85W-90

今回の慣らし仕様、IPONEのオイルは、

エンジンオイル        IPONE M4 SAE 20W50
トランスミッションオイル   IPNE TRANS4 SAE80W90
ギヤオイル                同    上

である。

オイル交換を終え、各所ボルト類の緩みをチェックし(すべてOKだった)、アイドリングチェック等も終えて、馴らしの第1次は終了である。
この日は朝からパンク修理、夕方にはオイル交換と、ズームさんには本当にお世話になった一日だった。

オイル交換をしてもらっている時、ズームさんのお店に元同僚のご夫妻が立ち寄られた。
この夫妻ご夫婦でライダーなのだが、奥様の方が僕の元職場の同僚で、前のブログで、現実の僕とブログの上の僕の両方を知った最初の人だ。久しぶりの再会を喜びんだ。旦那さんの方もライダーで一緒に何回か走っているが、一度僕が大転倒した時、帰路を付き添って送ってくれた方でもある。
「ぜひまた一緒に走りましょう」と話をした。



作業が終わり、店頭に出されたV7。
隣にいるのは、僕の付きこの間までの愛車、GPZ1100(95)。
多分最初で最後のツーショットになるだろう。
夕日の中でシャッターを切った。

オイル交換が終わり、馴らしは第2段階に入る。

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